クリスマスパーティ 松本光平 BLコミック
ううん、そうだと思いたい。天界ゼウス歴5‐092年6の月―――情熱が、迸る。瞬時に耳まで赤くなってしまう。無造作(むぞうさ)にまくり上げたトレーナーの袖(そで)からのぞいた華奢(きやしや)な手で、ほのかに甘(あま)いミルクの香りとともに、柔らかな湯気の立ち上るマグカップを挟(はさ)み込んだまま俯(うつむ)いている。先月、誕生日を迎えたばかりのトオルは二十三歳になるが、色白の小作りな顔と、長い睫(まつげ)に縁(ふち)どられた大きな黒い瞳(ひとみ)や、ライトブルーのパジャマに包まれた華奢(きやしや)な身体(からだ)は、実際の年齢よりもはるかに若く見える。澄んだ、綺麗な薄緑色をしている。
触れてくる王の肌や体温、体の重みを全身で感じて三枝が小さく息を漏らした。
「大門さん…京介…」。「お前みたいな男と同じ家にいて、手を出さないなんて出来ると思うか。悪いけどさ。俺は紳士じゃねぇよ」。あたりに薄闇が降りてきた。それはとても名誉であり、感激する告白だった。
車の中で、……なんて……。いつもの皮肉の影など微塵もない、優しい柔らかな声だ。昨年の暮れに三十一歳になった飯島は、オールバックに髪を整え、カッチリとしたヴェルサーチのスーツを、細身の長身で着こなし、いかにもエリートサラリーマン然としている。「綺麗な夕陽だな」。頼子さんと真崎が別れたことは、互いの会社で周知の事実だ。俺は二人の間に割りこんで、男の前にグラスを差しだした。あんなに好きだった隼人よりも、いま目の前にいる皓市を、俺は……――――。
「ベッド行く時間も惜しいんだよ」。「……っ……」。
身に余るほどの幸福に、俺は酔いしれ、その重圧に、今にも押し潰されそうだった。「かなり前から……」。言いながら、明良が大きな歩幅で階段を二段飛ばしにして戻ってくる。服部が僕に教えようとしてるのは、細かい技術ばかりじゃない。
ボーイズラブ小説作品紹介
知られたくない秘密が、誰にだってある……。吸血鬼であることを隠し、都会で生きている巴尭弘はある晩、街でからまれていた男、山神太地を助ける。純粋なのに野性的な太地に惹かれた尭弘は、一夜限りのつもりで身体を重ねたが、もっとそばにいて欲しくなる。しかし普段は温和な太地は夜空に月が輝いた途端、性格が豹変して……。孤独を癒すラブストーリー!
タイトル:月の秘密
著 者 名:剛しいら
レーベル:ダリア文庫e
発 行 元:フロンティアワークス
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松本光平の新関連情報
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